戦後A級戦犯達に戦争責任についてインタビューしたラジオ番組より

鈴木貞一陸軍中将「戦争責任というものを考える上については、やっぱり国民のね政治的なその、なんてか責任というかね、もし国民が戦争を本当に欲しないという事をだね政治の上に本当に強く反映しておればだね、それはそう出来ない訳なんだ。
だから日本は政治家の力が足りないと、足りなかったと、あの戦争がもし戦争するっちゅう事が誤りであるとすればだよ、その誤りを直すだけの政治の力が足りなかったと。政治の力が足りないという事は何かというと国民の政治力というものがすなわち政治家は一人で立っているわけじゃないからね
国民の基盤の上に立っているんだから、さらに今日の言葉で言うならば世論というものがだね、本当にはっきりしてないと、言う事から起こっていると思うんだな。だから僕から見ると当時の堂々たる政治家がだね、みんな君、軍にだな(笑)、まぁ極端に言うなら頭を下げるような事をだな
そういう事ではね、それはその、軍人を責めるという事がむしろ僕は無理があると思うんだ。治安維持法にしたところが総動員法にしようが議会でやるんだな。そういうものを作ったという事はつまり自分がそれを承認してだ、そういうものに服するという事にしたんだから自らが自らを縛っているような格好になっているんだよ、と僕は思うんだ」