0001風吹けば名無し
2022/07/15(金) 20:41:12.94ID:I4zqawaS0557 ：作者の都合により名無しです：2022/01/09(日) 15:22:26.79 ID:PL5FE2Jg
リョーガは実は実在しない人物でメダノレもとい赤澤の時空転移の術で生み出された人工物
赤澤のテニスプレイヤー殲滅の兵器として生み出されただけの傀儡であるため自我を知らない
リョーマとの過去は赤澤によって授けられた能力でリョーマの記憶を改ざんしたもの
南次郎の記憶も改竄したが流石はもとトッププレイヤー
確実に改竄できたか確証がなくリョーガは再度南次郎に襲いかかる
そして運命の決勝戦
千石率いる日本勢の熱い勇姿と世界各国のプレイヤー全員と心を一つにし会場全体のプレイヤーと同調、ハウリングすることで赤澤を撃破し野望を食い止めることに成功
主人に先立たれたリョーガは何も知らないただの空っぽの人形となる
この時点で日本の勝利は確定したがリョーマは何もわからないリョーガに試合を申し込む
記憶は偽りだったが二人を繋いだものはテニスであることには嘘偽りない
二人は頭を空っぽにして打ち合う
そのうちあいのなかで主人の束縛でなく初めて感じる高揚とテニスの楽しさ、と同時に自分の消えゆく命のタイムリミットを感じていた
それはリョーマも同様、リョーマは偽りの兄弟であったがリョーマのなかに感じたリョーガのテニスに対する思い、それは赤澤が消しきれなかったテニスに対する思いでもあった
偽物であっても同じテニスを愛するテニスプレイヤーとして
偽物であっても一度は兄と慕った思いで
リョーマはその思いを手繰り寄せるようにリョーガにぶつけていく
リョーガもそれに応えるように自分の信念を打球に放つ
その姿はもはや人形ではなく本物の兄弟のように
何もなかったリョーガはただの人形ではなく一人のテニスプレイヤーとして確かにここに存在したと
種子島の畢竟無により存在しないはずのリョーガの時空と現在の軸を修正し因果の混濁を防ぐことに成功
だがそれによりリョーガが存在したという記憶も皆のなから消えてしまうというだが種子島は畢竟無の語り部とともに続けて言う
姿形は消えゆくともその思いだけは受け継がれると
そして最後まで兄としてリョーマに別れをづけ光の粒となって空に消えてゆくのだった
