去年6月、さいたま市のネットカフェで女性従業員を人質に立てこもり、ケガをさせたなどの罪に問われている無職の男に対する裁判で、12日、検察側は男に懲役20年を求刑しました。

林一貴被告は去年6月、さいたま市のネットカフェで当時21歳の女性従業員を引き倒して人質にし、32時間以上、個室に立てこもった上、性的暴行を加えてケガをさせた罪に問われています。

12日の裁判で、検察側は「事前に接着剤などを準備し、テレビのコンセントを抜くなど、狡猾(こうかつ)な手口で悪質きわまりない」「過去に類をみない犯行で、再犯の可能性も高い」などとして、林被告に懲役20年を求刑しました。

一方、弁護側は「林被告は性的暴行ではなく同意の上のものだと誤認していた」などとして懲役5年の判決を求めました。

判決は今月20日に言い渡されます。