宗教団体「世界平和統一家庭連合」は1954年に韓国で文鮮明氏が「世界基督教統一神霊協会(統一教会)」として設立した。

 文氏の「御言集」には、献金について、「自分の生命、財産を全部はたいてでもしなければならない」との言葉が収められている。

 信者は総収入の10分の1をささげる「十分の一献金」を求められるが、1990年代に信者の調査をした立正大の西田公昭教授(社会心理学)は「実際はもっと多く、財産の全額を献金させられる状況に置かれる人が多かった」と話す。