0001風吹けば名無し
2022/07/09(土) 11:21:05.93ID:Cex1rnHX0わたしは聴衆のみなさんへ発している言葉とは裏腹に、胸の裡(うち)では『あっ、これは、もう駄目じゃないか。別れを告げに来られた』と無言の大声で叫びました。悲痛苦の思いが噴き出ました。
すると次の瞬間、気配はわたしの右横に回り、その朝に機内で見た笑顔そのままに微笑んで、凄まじい速さで斜め上に飛び去って行かれました。
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