【はじめに】
 近年 我が国における人工妊娠中絶件数は年々減少しております。一方、若年者.特に20歳未満の人工妊娠中絶件数は年々増加の一途をたどっております。
件 数 20歳未満の件数 %
昭和30年 1,170,143 14,475 1.2
昭和40年 843,248 13,303 1.6
昭和50年 671,597 12,123 1.8
昭和60年 550,127 28,038 5.1
平成07年 343,024 26,117 7.6
平成13年 341,588 46,511 13.6

 昭和50年までは全中絶件数の1%台だった10代の中絶が昭和60年には5.1%,平成7年には7.6%,直近の平成13年には13.6%と増加し、平成7年以降は10代の占める割合だけではなく、その件数も増加しております。
 そのような現状を憂慮し、医療対策委員会では、10代で人工妊娠中絶手術を受けた女性にアンケート調査を実施し、妊娠中絶を選択した理由や、こうすれば中絶をしないで済んだというような意見を聞き、どうすれば若年者の人工妊娠中絶を減少できるかを検討したいと考えました。また避妊の知識調査も併せて行い、望まない妊娠の予防についても検討致しました