0001風吹けば名無し
2022/07/03(日) 18:38:27.28ID:nIfK3Hg70「何を聞かれても適当に受け流したり、無視したりしていました」
すると、別室に連れていかれたという。
「取り調べ官とは違う男性2人がやってきて、水道管のようなところに両手をつながれて、足がギリギリ届くような状態で吊るされました。それから数時間、殴る蹴るの暴行です。終わったら取調室に戻され、『詐欺電話をしていたんだろ』と追及が始まります。またシラを切っていたら、『さっきの男たちをまた呼ぶぞ』と脅されるのです。実際、暴行役の男性たちがやってきて、電気棒で体を小突かれもした。殴られている間はアドレナリンが出ているので、そんなに痛くないんです。ただ、翌日くらいになると体中が腫れて激痛が走りました」
拘置所は不衛生極まりない場所だったと顔をしかめる。
「プレハブみたいな40畳くらいの縦長の部屋で、25人から30人が共同生活します。一応、屋根はありますが、壁の一部がなくてむき出しになっている。雨も入ってくるし、日中は暑いなんてもんじゃない。逆に夜は、寒くて凍えます。コンクリートの上に薄っぺらい布団を敷いて寝るのですが、冬はみんなスキー場にいる時のような格好をして寝るのです」
食事もひどく、コメと葉っぱだけ。葉っぱは三食同じで、季節によって、キャベツのようなものがレタスのような菜っ葉に変わったという。
「汁物はない。部屋に小さな穴が空いていて、定時になるとそこから食料が放り投げられ、それを桶で受け止めて分けます。立場が上の人は自分用の桶がありますが、下っ端は共有の桶の中のものを手づかみで分け合う。水もホースみたいなもので支給されるのですが、1日に1、2回くらいしかない。だから、朝のお粥の余り水を自分用のペットボトルに保存したりして、喉の渇きを凌ぐのです」
「僕が実際に詐欺電話をしたのは1日です。それも、ほとんどやっていないに等しかったので、詐欺罪が成立するような証拠など残っていない。すぐに強制送還されると思っていました」
だが、拘置所暮らしが始まって3カ月。ようやく面会に訪れた日本領事館の職員から、Aさんは自分がたどる運命を“宣告”され、絶望するのである。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2e4b872cac5e3c2f54a8bdd722ce48d35c2cb851?page=5