暇なのでおすすめなろう教えてください
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>>7
サンキュー
「システムチェック急げ!土壇場で動きませんでしたじゃあシャレになんねぇぞ!」
「各ユニット間のクリアランス問題なし!全パーツ1万分の1ミリまでピタっと推奨値ですよ!」
作業着を機械油にまみれさせた、整備員達の怒号が飛ぶ。
時刻は地球標準時1142。
スーパー・ロボット軍団と磁壊獣の激闘の中、いまだ出撃の時を待つ一機のスーパー・ロボットがあった。
現存するスーパー・ロボットの中で、最も古く、最も頑健なエメラルドグリーンのボディが、火花を浴びてきらめいている。
巨大な両腕と、円筒状のボディが特徴的だ。
そして格納庫のキャットウォークの上で、筋肉質の青年が、イヤホンをつけて静かに腕を組んで立っていた。
歳は今年で22を数えたばかり。
そう聞くと、大半の者は信じられないという目をする。それほどの貫禄を持つ青年であった。
黒髪。
青い目。
褐色の肌。
2m近い長身。
コーカソイド、モンゴロイド、ネグロイド、どの人種にも見えて、どの人種にも見えない。 そして過剰に発達した全身の筋肉が、一際目を引く大男であった。これほどに筋肉を身に着ける必要があるのかと尋ねたくなるほどに。
腕はまるで屋久島の千年杉のように太く、胸は業務用の冷蔵庫よりも分厚い。くしくも、目の前のスーパー・ロボットに瓜二つの体系だ。
彼は自らの胸腕筋と上腕二頭筋の熱を感じながら、ゆっくりと息を吸い、そして吐く。
無風だった格納庫の中で、コスチュームのマフラーがたなびいた。
「大佐、空気の吸い過ぎです」
「む、すまない」
大佐と呼ばれた、その大男は謝罪した。
そして焦れた心を抑えるようにゆっくりと目を閉じる。
彼がつけたイヤホンからは、ジャズが流れていた。
熱いビバップ。
男が人生を戦っていくための、前へと進むために必要な音楽だ。
けたたましくサイレンが鳴り響き、続いてアナウンスが流れた。
「ガービィ・ケン・シャスター大佐!コスモ・ハーレィの用意が出来ました!至急、搭乗を開始してください!」
そのアナウンスと同時に、大男へ周囲の視線が集まった。
期待と不安の混じった視線を全身に浴びて、その男ガービィ・ケン・シャスターは、目を開いた。 『歩行戦車隊!撤退しろ!これ以上は無理だ!』
歩行戦車隊長機の通信機から、悲鳴交じりの音声が届く。
全高8mの巨大な体躯を誇り、無限軌道と2脚を組み合わせた高い機動性。
プラズマを発射するカノン砲と、それを防ぐ正面装甲。
人間の腕の如き、2本のマニュピレータを用いた高い汎用性。
それらを全て備え、かつて陸の王者と呼ばれた歩行戦車も、今やその異名がむなしい限りだ。
眼前の、磁力と暴力の群れと比較するのなら。
「どこから逃げろというんだ」
歩行戦車隊の隊長は努めて冷静に、そして苛立ちをにじませて通信機に答え、回線を切断した。
直径50mほどの、巨大な円形の装置を守るように展開する歩行戦車。
そして、それに迫る磁壊獣の群れ。
「Fコントロール、ネットランチャー装填、発射」
隊長機の主砲から、特殊繊維で編まれたネットが発射され、磁壊獣を数体、巻き込んで絡めとる。
「よし、目標三、標的オオトカゲ型磁壊獣群、弾種プラズマ新、正面射、撃て」
そして磁壊獣の足を止めたと同時に、僚機から新型プラズマカノンの集中砲撃が叩き込まれる。
このタイタン決戦の直前に実用化された新型弾頭は、磁壊獣の装甲を貫通せしめる、数少ない兵器の一つであった。
「2列と交代、交代した1列はすぐさま再装填。砲撃隊、レーザーで薙ぎ払ってやれ!」
歩行戦車隊は、秩序だった動きで命令に従い、隊列を崩す事なく後列と前列を入れ替える。
そして同時に、離れた高台に陣取ったレーザー戦車隊が、小型の磁壊獣を薙ぎ払い、進行を食い止める。
隊長は、内心で部下達に感謝する。この状況で、いまだ正気を保ち続けてくれている事に。 絶望であった。
いまだ残存する歩行戦車、およそ60両。一方で、周囲を取り囲む磁壊獣の数は観測不能。認識装置がフローを起こしていた。
だが、今、ここで撤退するわけにはいかなかった。それは今、ここで戦う全ての者が同じ気持ちだ。
「交代!」
2列、続く3列も交代し、再度、第1列が前面を担当する。隊長の指示に従い、にじり寄る磁壊獣の波にプラズマカノンを叩き込んでいく。
だが、磁壊獣が彼らの守る円形の装置『テレポーテーションマシン』まで到達するのは、もはや時間の問題であった。
「ぬっ?」
センサーが警告を発するよりはやく、隊長機は前面のスラスターを噴かし、その場を飛びのいた。
そして一瞬の後、歩行戦車が元いた場所に触手のような物が伸び、そして突き刺さる。
「チッ、10m級か。トカゲ型!」 触手の正体は、トカゲ型磁壊獣の長い舌であった。
10m級とは呼ばれるものの、実際の体高は8m前後。
歩行戦車とほぼ同じ体躯を持つ、『装甲に覆われた二足歩行のトカゲ』と形容可能なこの磁壊獣は、他の磁壊獣よりも高速機動が可能だ!
トカゲ型磁壊獣は包囲網を破り、舌を引き戻しながら、稲妻の如き蛇行した軌道を描いて歩行戦車に接近する。
「ぬおおおおおっ!」
雄たけびを上げてトリガーを引く。真横方向に薙ぎ払うように機体を動かし、マシンガンを乱射した。
歩行戦車に内蔵された近接防御用兵装だ。
しかし全て回避される。
だが問題はない、撃破が目的ではないからだ。
砲撃から近接戦闘へ、システムを切り替える時間が稼げれば十分。
「……!」
磁壊獣は喉を唸らせると、両腕を振り上げて跳躍した。
この小型磁壊獣の爪は、装甲車程度ならば苦も無く真っ二つにしてしまう威力を持つ。 >>14
投稿しようとして書いてる途中の奴やすまんな >>5
奪う者 奪われる者が一番好きなんやがわかって欲しい ワイ一年間ぐらい更新してなかったんやけどまた書き始めたわ >>18
それ読んでもらえるん?
期間開くとすぐファンいなくなるイメージやけど >>20
わからへんけど、更新順にワイの小説が載るはずやから
それで読んでもらえると思うで
ワイは更新再開した日だけ、3時間おきに1話更新しようと思ってる
前まで読んでた人はいなくなってても大丈夫や >>22
ワイの場合は単純に、自分が考えた一番面白いと思う物語を誰かに読んでもらいたいってだけやで >>21
そんな普通に新規開拓出来るのしゅごい
ワイのなんかなんべん更新しても0視聴や ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています