麻生太郎前財務相(自民党副総裁)が2022年6月26日に桜木町駅前(横浜市中区)で行った
参院選(7月10日投開票)の応援演説で、ロシアが日本に侵攻する可能性に言及した。
「(ロシアの)西はウクライナがあって、東は北海道。これが、地図を見てもらったら分かる現実。
西に攻めてきたけど、東に攻めてこないという保証はありませんよ?
少なくとも、つい80年前までは戦争してたんだから。
そして21世紀の初頭(編注:「20世紀の初頭」の言い間違いだとみられる)、
1905年には間違いなく日露戦争をやっている。色々な意味で『我々は隣国だ』という意味を忘れてもらっては困る」

さらに、アフガニスタンの首都・カブール陥落と、ウクライナの戦況を対比しながら、
「従って、『自分の国は自分たちで守る』ということをきちっとしていた、していない、それが大きな差だったでしょうが!」と主張。
「少なくとも、自分の国は自分たちで守る、それが基本」だとして、抑止力について次のように持論を展開した。
「『向こうが打ったら打ち返す』『これはもう、ウクライナのように殴り返される』、
そういう意識が相手になければ、いいように殴られるだけでしょうが。自分たちの周りでも見てごらんなさいよ。
いじめられたらいじめられっぱなしですか?違うでしょうが!戦う意思がある、それが結果的に抑止力になる。
戦う意思がなければ抑止力にはならんのです。武器なんかたくさん持ってたってダメ。
それを使って戦う、自分の国を守るために戦う。そういう意識、それこそが抑止力になる。
大前提です。ぜひともそう言った意味で、この横浜の若い人たちには頭に入れておいてもらいたい。
我々はそういったことを正しく理解している、そういった国会議員を多く持たねばならん」