経済的な理由などで生理用品が買えない「生理の貧困」の問題がコロナ禍で深刻化する中、
沖縄県内で支援の動きが広がっている。県婦人連合会は7月2日を「ナプちゃんの日」と制定。
他の支援団体と連携しながら生理に対する理解の促進を目指す。 
看護関係者らでつくる「看護学生支援の輪~つなぐ~」(島袋夏美代表)は
経済的に困窮する看護学生に食料や生理用品、文具、生活用品などを支援している。
島袋代表によると、コロナの影響で親からの仕送りが減るほか、実習先の病院などから
コロナ感染防止のためにアルバイトを控えるよう指示されるなどで、生活が苦しくなる看護学生が増えているという。

節約のため数日間豆腐しか食べていないという学生や、学費が足りずに退学した例もある。
島袋代表は「食費もままならない学生にとって、生理用品はかなりの出費。学生アンケートでは、生理用品への支援を求める声が断トツで多い」と話す。

小中学生にも影響は広がる。県内中部にある中学校の養護教員によると、
親の経済状況を察して生理用品の購入を頼めないという生徒や、ティッシュペーパーを重ねてやり過ごしたという経験も聞くという。