「ウクライナ侵攻、何年も続く覚悟を」…NATO事務総長「ロシアの目標成就はさらに大きな代償」
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北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は19日の独大衆紙ビルト(電子版)のインタビューで、ロシアのウクライナ侵攻が「何年も続き得るという事実に備えなければならない」と述べた。加盟各国でエネルギーや食糧価格の高騰に対する懸念が広がる中、ウクライナへの武器供与など長期的な側面支援を続ける必要性に言及したものだ。

 ストルテンベルグ氏は、プーチン露大統領がウクライナで目的を達成するようなことになれば、NATO諸国が「今、ウクライナを支援するよりはるかに大きな代償を将来、支払うことになる」と警告した。

 一方、露国防省は19日、ウクライナ東部ハルキウ(ハリコフ)市内のウクライナ軍の戦車修理工場を短距離弾道ミサイル「イスカンデル」で攻撃し、破壊したと発表した。

 ロシア軍は、全域制圧を目指す東部ドンバス地方(ルハンスク州とドネツク州)での攻勢強化に向け、隣接するハルキウ州でウクライナ軍の補給線を狙った動きを強めている。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も19日、「露軍がハルキウ周辺で部隊を増強し、再び燃料インフラを砲撃している」と述べた。

 これに対し、南部はウクライナ軍の反攻が目立つ。南部メリトポリの市長は19日、露軍が6割を掌握するザポリージャ州でウクライナ軍が約10キロの前進に成功し、ヘルソン州境に迫っていると指摘した。