東京都の小池百合子知事が、6月18日、特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の代表で、参院選・東京選挙区に出馬する荒木千陽氏の街頭応援に駆けつけた。

 演説には小池都知事や、国民民主党党首・玉木雄一郎議員も現れ、午後の新宿は盛り上がりを見せていた。

「小池都知事が国政選挙に関して演説をおこなうのは、2017年の衆院選以来、5年ぶりのこと。同衆院選では、『希望の党』を率いて政権交代を目指しましたが、議席数を伸ばせなかった。

 以降、国政選挙とは距離を置いてきましたから、今回、荒木氏の応援に駆けつけた姿に驚いた人は多いでしょう」(政治ジャーナリスト)

「新宿西口でこうやって街頭で演説をおこなうのも、久しぶりでございます!」と挨拶した小池氏。およそ10分間、コロナ対策などについて語ったのだが……。

「演説中、都がおこなってきたコロナ対策について、『大阪よりも500人死亡者が少ない』と、他県と比較するような発言がありました。変異株に先手を打って対応してきたという “自画自賛” でしたが、《死者数は比べるものではないはず》という批判がSNSで多く寄せられています」

 実際ネット上では、同様の声が確認できる。

《亡くなった人達を引き合いに出して選挙演説する政治家ってどうなんですかね》

《聞いてたけど、小池さんにも拍手してた人にもドン引きだった》

《コロナで亡くなった遺族や御本人からすると逆鱗に触れるようなことです》

「久しぶり」の演説で、思わぬ “火種” を生んでしまったようだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fcb42f2b1fa5f9c12dfe0826c087c0bb7cd34d54