宮坂:行政に来て感じるのは「何をどう〝小さく〞するのか」という問いの重要性です。

「小さな政府」というと、人員や予算を縮小するイメージが先行しがちですが、コロナ対策や災害対策に取り組む中で、僕は「ちょっと小さくしすぎたのではないか」という感覚をもちました。

行政の仕事は上下水道や交通などエッセンシャルワークが多くを占め、非常時にもギリギリの状態で対応しています。さらにここ数年はオリンピックの仕事もあったわけです。

ゆとりがない状態では新しい改革も難しくなりますし、人口1000人あたりの公務員の数は、諸外国と比べて日本は非常に少ないといわれています。行政においては、何をどのくらい「小さく」するのかという議論はもう少し重ねてもいいのではないでしょうか。