彼から「なんJ」などという言葉が出てくるとは全く予想していなかったからだ。
彼は高校生の頃から真面目で…スポーツ少年だった。
「なんJ」に関わるような人生ではないはずだ。

「あー…うん…なんとなく。」
などと歯切れ悪く答えた。本当はとてもよく知っている。

「知ってる?アイツらマジキモくね?全員ヒョロヒョロのオタクだろ」
次に出てきた言葉に、思わず面食らってしまった。
俺はなんとなく、「なんJ面白いよな」とか、ポジティブな反応を期待していたのかもしれない。