「よく思わないお客様もいるので」ルーヴル美術館で授乳した女性を係員が注意、これってNGなの?
https://news.yahoo.co.jp/articles/f1eb20d520592c80b4c42b9948af062acce3357f

6月2日、ルーヴル美術館を家族で訪れた女性が、館内での授乳を係員にとがめられた。後日、女性からの問い合わせに美術館側では係員が規則をよくわかっていなかったと弁明した。

マイナスイメージが広まったこの一件を、ルーヴル美術館の経営陣もネットユーザーもしばらくは記憶にとどめるだろう。6月7日の「ル・パリジャン」紙の記事によれば、30代のアメリカ人女性、ジャスミンはその前週、ルーヴル美術館でショッキングな体験をした。フランス人の夫と生後5ヶ月の娘を連れて来館し、館内のリシュリュー翼のベンチで授乳しはじめたところ、係員に制止されたのだ。
「トイレで授乳するように」

「係員は私たちをジロジロ眺めると、ここでは禁止ですと言いました。なぜですかと聞いたところ、よく思わないお客さまもいるかもしれないからとのことでした」とジャスミンは語った。授乳用の服を着ており、授乳中でも胸がほとんど見えないにもかかわらずだ。

係員の答えに驚いたジャスミンは、「そんな人がいたらその顔を隠してあげましょうか」と皮肉を言ってみたものの、係員には通じなかったようだ。授乳を続けたいならトイレでと指示された。受け入れがたい提案だったので、ジャスミンたちは美術館を出た。その後、彼女は美術館にこの一件を連絡した。
「規則をよくわかっていなかった」

「お腹をすかせた赤ちゃんは待ったなしです。人為的なミスだと思いますが、従業員に再度周知してもらえればと思ったので」とジャスミンは連絡した意図を「ル・パリジャン」紙に語った。同紙の取材に対し、ルーヴル美術館側では係員が「規則をよくわかっていなかった」と認め、館内どこでも授乳が可能なことをうけあった。そして「ご連絡いただいた女性の方にはお礼申し上げたい。規則について再教育します」と付け加えた。美術館ではさらに、あらためてTwitterでフォロワーに向けて、子連れ専用スペース「ル・スチュディオ」がオープンしていること、そこには「ボトルウォーマー、電子レンジ、授乳チェア」があることを知らせた。