>入学試験は必要か。教室の収容人数に上限があるから入試があったのですが、オンラインなら必要ない。大学入試がなければ、高校は本来の教育に専念でき、塾も予備校もいらなくなる。小中学校も変わります。高校入試も、とっくの昔に廃止しなければいけなかった。96%が高校に進学しているのに、なにを考えているのか。

>そもそも大学が、なぜ同じような入試問題を出すかというと、高校が「普通教育」だからです。全員に、まんべんなく同じことを教えて、どのぐらい正しい答えが出せるか、という試験になっている。
でも、この能力は、世の中に通用しない。職業人として生きていくのに、必要でも十分でもない。

>将棋の藤井聡太五冠は、将棋はめちゃくちゃ強いけど、チェスをやれば普通なんだそうです。それと同じで、専門家は、数学でも、微分積分はすごく得意でも、数論はまったくわかりませんというような世界なのです。専門では、得意な分野がひとつあればよく、あとは不得手でもかまわない。これが職業の実態です。それを準備するのが高等教育であって、高校までの普通教育ではない。