母の友人として、当時小学校4年生だった魚田さんの前に現れた男“ツカサ”。夕方一緒に遊んだり、姉が外泊でいない時は母の代わりに一緒に寝てくれたりと、魚田さんは心の底からツカサを信用していた。

 しかしある晩、魚田さんが眠っていると、身体の下の方で人の気配を感じた。同時に下半身の違和感も――。ツカサが魚田さんの下半身をまさぐっていたのだ。

 魚田さんはすぐには事態がのみ込めなかった。だが、すごく怖くてすごく気持ち悪いことはわかったという。パンツを脱がされて、性器を直接擦られて痛みを感じた。

 「頭の中は混乱するばかりで寝たふりをしてとにかく時が過ぎるのを待つばかりだった」と魚田さんは振り返る。

 翌朝、魚田さんはツカサの寝室に呼び出された。ツカサは「お前…さっきの何やったかわかるか?」とにやつく。

 全てを理解できるわけではないが、全てを知らないわけではない程に成長していた魚田さんは、この時、「しらを切る」ことしかできなかった。

 母親に告げることも考えたが、(あの事を言葉にして口にするのが怖い…)(お母さんがツカサ君を庇ったら…? )そう思うと、行動に移すことはできなかったという。

 そんな魚田さんに母親が告げたのは信じられない事実だった――。

 後編【「しすぎたらバカになるぞ…」母の再婚相手から性的虐待を受けた女性が絶句した「すべてが壊れた日」】に続きます。
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