岡田斗司夫「『パリピ孔明』すごくノリ良くて面白いんだって話したんですけれども、最近ねなんか面白くないんですよ。原因ずっと考えたんですよ。なんであんなに楽しかった僕を幸せにしてくれたパリピ孔明は面白くなくなったのか。
なんでかと言うと最初のパリピ孔明は中身がなかったんですよ。もう本当にスッカスカの本当に何もないような話。意味もないような、僕は『美味しんぼ』みたいって言ったんですけど本当に『美味しんぼ』みたいな話だったのが、最近連続して中身があるような話にしようとしてるおかげで劇的につまらなくなった」

「パリピ孔明っていうのは、このPerfumeの曲のように中身はないけどフックはあってノリが良いというですね、これポピュラーソングにマッチしてるノリだったんですよね。2話から6話までは。
中身がないのをそのまま作れば良かったのに、主人公の英子を成長させようとしちゃったんですよね。
元々、主人公の英子ってのは主人公でもなくてパリピ孔明がタイトルだから孔明を目立たせるというか孔明を際立たせるためのダメな女の子に見える、でも才能はある。それがどんどんどんどん成功していくための、そういう役割のキャラなんです。
でも英子がライバルに出会って友達になって自分が何のために歌うのかとかいらないんですよ。そんな話を誰も求めてないのに。
そういう悩みにしても解決にしても英子が発見した自分らしい道っていうのも全部ありがちで、今まで漫画とかアニメとかで何百回も見たようなありがち展開になってるだけだから、なんかそれやってるからこれまでのノリが崩れちゃうんですよね。中身がないって大事なのに、作り手ってついつい中身入れちゃうんですよ」