0001風吹けば名無し
2022/06/09(木) 20:34:56.11ID:MVu4MQljp春日「いつも最初に目につく、メニューの一番左上にある普通の牛丼ばかり注文してたから気づかなかったな…」
春日「なるほど。牛丼の上に3種類のチーズをトッピングしたから三色チーズ牛丼ってことか。」
春日「…ずいぶん単純なメニューだな。チーズバーガーなんてあるくらいだし、牛肉とチーズの相性はともかくとして…米にチーズって合うのか？」
春日「それに値段も、普通の牛丼よりさすがにたけぇな。薄給フリーターの俺にはちょっと厳しい値段設定だ…ここはやっぱり普通の牛丼で…」
春日「…」
春日「…くそっ。どうしてもあのチーズ牛丼が気になっちまう。」
春日「炊きたての柔らかい米とタレの絡んだ牛肉。それにとろけたチーズを一緒に頬張った瞬間」
春日「きっと、うめぇもん同士の大ゲンカが口の中で広がるんだろうなぁ…。味が濃くてジャンキーで…うめぇんだろうなぁ。」
春日「それに温玉なんてトッピングした日にゃあ…それはそれはたまんねぇんだろうなぁ。…ごくり。」
春日「あー、もう！こうなったら財布の中身なんて関係ねぇ！おい！三色チーズ牛丼の特盛！温玉付きで頼むぜ！」
春日(はぁ…ついに頼んじまった。これでまずかったらどうしよう…。)
うざいヤンキー「…ぷ。くくくく…。」
ムカつく学生「おい、笑うな、って…ふふふ…。」
春日「…ん？なんだ？」
春日(俺の方を指差して笑っている…。)
