ハンターはコードネームをつけられた極秘の部隊の一員に抜擢されたのだが、その部隊の目的とはロズウェル事件の隠蔽と幕引きを図るため、UFOの残骸を全て回収すること及び目撃者の口を完全に封じることであった。

事件現場付近の幾人かの町民や牧場主は、UFOの残骸と思われる珍しい合金や形状記憶合金などを持っていたのだが、ハンターはあらゆる手段を講じてそれらを引き渡すように“脅迫”したのだった。加えてロズウェル事件にまつわることはいっさい口外してはならないと口を封じた。

ミシェルによれば、ハンターはきわめて知能が高いものの残酷な人間であり、高機能自閉症であったことから、こうした任務には向いていたという。ハンターは銃によるアクシデントで片腕を失っていたのだが、義手は選ばずに威圧感を与えるフックアームを装着していた。

また、アイスピックのような鋭く危険な武器を持ち歩き、時にそれを巧みに振り回して相手を威嚇したという。関係者への脅迫ではそのようなことも行われていたのだ。

後年なってハンターは、娘にこの非道な任務のことを告白して泣きながら後悔したのだが、脅迫した人々の中に心臓病患者がおり、ハンターの度重なる脅しで心臓にダメージが蓄積し死期を早めたことにも触れたという。つまり自分は結果的に人を殺したというのだ。
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