朝刊「声」(東京13版)より
毛 荘女(主婦)
最近無職の息子が運動を始めました。
DVDを見ながら器具を使って鍛えるプログラムとのことで、引きこもりがちだった息子にもようやく明るい日差しが見えてきたように思いました。
しかしある日、このプログラムの恐ろしい実体を知ったのです。実は「ブートキャンプ」とは米帝軍の新人養成のことだ、というではありませんか。息子は知らない間に軍事教練に参加させられていたのです。
これは日米一体となって戦争の出来る国を目指す安倍首相ら右翼のたくらみに違いありません。
慌てて発売元に抗議しましたが、「ご意見賜りました」を繰り返すばかりで、本気で取り合ってくれません。おそらく自衛隊が私の個人情報を収集していて、この会社にも伝えたのでしょう。いつの間にこの国はこんなに恐ろしい管理社会に成り下がってしまったのでしょうか。暴力で他国を屈服させる米帝を象徴するような筋骨たくましい黒人教官が今日もDVDで叫んでいます。
人殺しの訓練が「最高!最高!」と。