岡山元同僚女性バラバラ殺人事件

強姦・殺害の計画

男S(事件当時29歳)は「付き合っていた女性が別の男と結婚したため、むしゃくしゃした欲求不満を晴らそう」という理由から女性を強姦し殺害することを考え[1]、自身が居住していたマンションの隣人女性を襲う計画を立てたが失敗に終わった。その後、Sは勤務先だったシンフォームの同僚の中から自身の好みである女性3人を候補に選び、その中から1人を襲うことを決意した[6]。

被害者Aを強姦・殺害

Sは2011年9月20日付でシンフォームを退社し、社員証の返却という名目で2011年9月30日夜に岡山市北区の同社を訪れた際に、3人の中で最初に同社から出てきた被害者・同社派遣社員の女性A(当時27歳)を「頼みたいことがある」と社内の倉庫に呼び出すことに成功し[1]、倉庫の鍵を掛けるなりAを殴り倒した。そして所持していた手錠で手を縛った上で、Aを強姦した[1]。その際Sは、Aから現金2万4000円・バッグを奪い取った[1]。
Aは「誰にも言わないから助けて」と命乞いをしたが[7]、Sはそのような懇願を無視し、バタフライナイフでAの胸を10回以上刺した[1]。しかしなかなか絶命しなかったため、頸動脈をかき切ってAを殺害した。その後Sは、Aの遺体を自身の車に積んで、「岡山から大阪に転勤になった」と両親と妹がいる大阪市住吉区の実家に帰宅した。証拠隠滅を図りながら実家近くに駐車場を借りて、毎日遺体を解体した。骨は細かく手で折り、肉片は大和川へ投げ捨てた[1]。

加害者と被害者の関係

同社で2008年3月から勤務していたSは正社員としてシステム管理業務に就いていたが、被害者であるAは2009年5月から派遣社員として庶務課で働いていた。働いているフロアが違っていたために顔見知り程度の関係であった。

死刑判決

2013年2月14日、岡山地裁(森岡孝介裁判長)は被告人Sに求刑通り死刑判決を言い渡した[4]。裁判長は判決理由で「被害者が1人でも性的被害を伴っており、結果は重大だ」と指摘した。当時、裁判員裁判の死刑判決は16人目で、1人殺害のケースでは3人目だった[5]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E5%B1%B1%E5%85%83%E5%90%8C%E5%83%9A%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%A9%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6