0001風吹けば名無し
2022/05/21(土) 20:25:58.99ID:Y/dpZPoh0フィクション作品ではよく、寄生虫やエイリアンに体を乗っ取られた人物が、前より魅力的になって他人を誘惑する姿が描かれます。
ただ、これが単なる作り話ではないかもしれないのです。
フィンランド・トゥルク大学(University of Turku)の研究チームは、このほど、寄生生物のトキソプラズマ(Toxoplasma gondii)に感染した男女は、感染していない人に比べ、「外見が魅力的で健康そうに見える」と評価されることを報告しました。
トキソプラズマは、宿主を魅力的にして他人を惹きつけやすくすることで、感染経路の拡大を狙っているのかもしれません。
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トゥルク大学の生物学者で、本研究主任のハビエル・ボラズ=レオン(Javier Borraz-Leon)氏によると、ある研究で「トキソプラズマに感染したオスのラットは非感染のメスに対し、より強い性的魅力を持ち、パートナーに選ばれやすい」ことが判明したのです。
さらに、205人のボランティアに協力をあおぎ、参加者の顔写真を評価してもらったところ、感染者の顔は非感染者よりも有意に魅力的で健康的に見えると評価されました。
こちらは、参加者の顔写真を合成して平均値をとったもので、(a)が感染者、(b)が非感染者です。
※ それぞれ10名ずつの顔写真を合成している。
https://nazology.net/wp-content/uploads/2022/05/fig-1-1x.jpeg
これを見ると、男女ともに感染者の方が顔が小さくスッキリしている印象を受けます。
この結果についてチームは、トキソプラズマ感染が、宿主の代謝率や、ホルモンレベルのような内分泌系を変化させることで、見た目を魅力的にしている可能性がある、と指摘しています。
そしてトキソプラズマ自体は、宿主が魅力的になり、他のヒトをより多く惹きつけることで、感染経路を拡大できるというわけです。
https://nazology.net/archives/109454