特殊詐欺被害を防いだとして、大阪府警富田林署は、河南町にあるファミリーマートのアルバイト店員2人に感謝状を贈った。

 同署によると、河南白木店の女性店員(59)は3月中旬、30歳代の女性客が電子マネー35万円分を購入しようとするのを思いとどまらせた。女性が「ネットのアダルトサイトを見たら『支払い義務がある』と言われた」などと説明したため、店員は「警察に相談しましょう」と勧めたという。

 また、河南一須賀店の女性店員(40)は4月上旬、電子マネー5万円分を購入しようとする女子大学生に「詐欺ではないですか」などと尋ね、被害を食い止めた。「パソコン画面に表示された番号に電話をかけたところ、支払うよう指示された」と学生から聞き、警察に行くよう提案。「落ち着かない様子だったので、声をかけてよかった」と振り返った。

 感謝状の贈呈式が4月下旬に富田林署であり、大瀬戸英二署長は2人に感謝状を手渡し、「2人の声かけのおかげで被害を防げた。今後も気軽に相談、通報してほしい」と求めた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220518-OYT1T50286/