軽井沢バス事故から6年 低価格競争からの脱却こそが長距離バスの「乗客」と「運転手」を守る
https://news.yahoo.co.jp/articles/663d6af0b00cf0fa9a84218a3a91b0c5fe763368

 2016年の軽井沢バス事故から6年の月日が流れた。41人の乗客・乗員中、15人もの命が失われた大事故だった。

 事故後、原因に関する情報がまだ全くなく、現場の状況だけが伝えられる中、筆者(戸崎肇、経済学者)はあるテレビ局に呼ばれ、コメントを求められた。緩やかな緩斜面のカーブで、とても運転操作上の問題があったとは思われなかったため、

「居眠り運転ではないか」

とコメントしたのを覚えている。

 しかし実際には、大型バスをほとんど運転したことのない運転手の運転操作に問題があったことが後に判明した。運転手不足の中、自信のない運転手に無理に運転を強いた会社の責任が問われた。こうした事態は、その後果たして改善されたのだろうか。