近藤氏:
 ベテランのスタッフとのあいだで「ものすごくファルコムっぽいゲームを作りたいね」と話すこともあります。本当に古い人だと、それこそ『ブランディッシュ』でドットを打っていたような人たちが、『黎の軌跡』でいまも3Dをやっていたりするんですよ。そういう人たちが、「軌跡」シリーズの根幹のゲームバランスに対して意見をくれたりしているんです。彼らはまだまだ現役ですから。

 そんな彼らが、『ダークソウル』が出てきたときにすごく悔しがっていたんです。「なんでこれをウチが出してないんだ」って。彼らが作りたいのはやっぱり『ブランディッシュ』や『ソーサリアン』や『ザナドゥ』の系譜で。それがいま、途絶えてしまっているのは、個人的にも残念ですね。なので、せめて『イース』でゲーム性を追求したりしているんですけど。