0001風吹けば名無し
2022/05/03(火) 18:00:35.65ID:48HhnYTr0「クソババア!!!!!!!!!!」
一瞬で覚醒した春男は、ベッドを飛び出し階段を駆け下り、勢いよく居間に飛び込む。
そこでは母の加代がのんびりとお茶をすすりながら、
「なんだい朝から騒がしいね」
「俺の!!!!俺の!!!!!!」
あまりの怒りに口をパクパクさせている春男を見て、加代はため息をつくと、
「436万」
「?」
「おまえと同い年の子が年に稼ぐ額だよ。それに比べておまえは・・・お前はッッッ!!!!!!!!」
ヂリヂリ!! という痛みが顔全体に走る。
「が、ハ――――!?」
叫び、顔を押さえてのたうち回る。
春男はようやく、激高した加代に湯飲みの中身をぶちまけられたのだと気付いた。