0001風吹けば名無し
2022/05/01(日) 13:15:08.31ID:Xm/nEbqC0筆者は、犬がこのヘアターニケットになったのを診たことがあるので、その辺りを解説していきます。
紺野さんの次男の足の指にヘアターニケットが
紺野さんの生まれたばかりの次男の足の指2本に毛が絡まり、指先が腫れ上がっていたといいます。この状態をヘアターニケットといいます。
紺野さん自身が、その毛を取り除きましたが、赤ちゃんの指にまだ、毛が残って血が止まっていたら大変なことになると病院を受診されたそうです。紺野さんの赤ちゃんは、毛が取れて症状は快方に向かっているそうです。
このヘアターニケットの原因はよくわかっていませんが、産後、母親は女性ホルモンの関係で抜け毛が多くなり、赤ちゃんなどの柔らかい指や首などに毛が絡まってしまうことがあるのです。
ヘアターニケットとは?
(写真:CavanImages/イメージマート)
ヘアターニケットは英語で「髪の止血帯」を意味します。
髪や糸などが体の一部に巻き付き、血流が悪くなる現象のことです。ヘアは毛で、ターニケットは英語で止血帯の意味です。
最悪の場合、患部が急性虚血により壊死(えし)して指などの切断に至ることもあるということです(2019.08.01の日本小児科学会雑誌によりますと、受傷部位としては足趾(そくしで足の指の意味)が5例、陰唇が2例、舌が1例であったそうです)。痛みなどを自ら訴えるのが難しい乳幼児の場合は発見が遅れる恐れがあるのです。
2019年12月、堺市女性は保育所で、市子ども相談所(児童相談所)の職員に、当時2歳の長男の首の左側に赤く細い線状の傷があったので虐待の疑いがあると突然告げられ、長男と引き離されることが起こりました。
両親は身に覚えのないできごとだったので、複数の法医学者を訪ねてこれは、ヘアターニケット症候群だということを証明してもらい、無事にわが子と暮らせるようになりました。
まだまだ日本では、ヘアターニケットは認知が少ないようです。週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)で連載中の漫画『プラタナスの実』でもヘアターニケットについて掲載されました。泣きやまない乳児が登場し紹介されています。同じようなことが、犬でもあったのでそのことを次に紹介します。
人間の場合は、ヘアターニケットが起こる理由がよくわかっていないのですが、犬の場合は、筆者はネグレクト状態の犬でこの症例を診ました。それでは、実際にあった症例をお話しします。
マルちゃん(仮名)は、シニアのシーズえっショック犬でした。