さらにB氏は高速で回転する刃のついたミキサーを持つと、A子さんの手を掴んでその中に入れようとした。A子さんが身を守るためにオンにしていた録音機の中に、その時の生々しい会話が残っている。

B氏「手入れろ、手」

A子さん「すみません、できないです」

B氏「は? ほんならおまえほら、スピード落としたるわ。これやったらええやろ?」

A子さん「スピードとかじゃなくて……」

B氏「これやったら大丈夫やろ。これ3、2、1の2にしたるわ」

A子さん「すみません」

B氏「ターボこれやで?」(ハンドミキサーをターボモードに強める)

A子さん「2も1もターボもできないです」

B氏「これやったらできるやろ?」(ミキサーの速度を1にする)

A子さん「1もできないです」

B氏「手いる? 指いらんやろ、どうせ何もできひんねんから。その方が言い訳できるやんか、手ないからって。ちゃうか? それもそうやなとおもたんちゃうか? 言い訳できるやん。指がないんで仕事できないです。ああん? その方がええやんけ。ちゃう? ちゃうか? ええ?」

 A子さんはこの日も暴行を受けながら店の片付け作業を続け、トイレで何度も吐いたという。18時頃に店を後にするまでBから「お前が悪い」と言われ続け、一種の洗脳状態になってしまっていったと振り返る。