大分県は27日、児童の入所施設で、職員が児童に向けておならをする事案があり、虐待と判断したと発表した。

 児童福祉法は県に各施設の虐待状況を公表するよう義務付けている。県によると、2021年度は8件の通報が寄せられ、このうち1件が虐待に該当したとしている。

 発表によると、虐待事案があったのは児童養護施設や乳児院などの「社会的養護関係施設」。世話にあたる児童指導員が嫌がる男子児童に対して、おならをしたという。

 県は通報を受けた児童相談所を通じて把握。関係者への調査で、この職員は「場を和ませるためにやった」と話しているという。男子児童はその後、通常通りの生活を送っている。

 施設は児童指導員を指導し、県に対して虐待防止の改善計画を提出した。