電気柵で住民閉じ込めも、「ゼロコロナ」に固執…上海ロックダウン1か月

新型コロナウイルスの感染が拡大した中国・上海市での都市封鎖(ロックダウン)は28日で1か月となったが、連日1万人超の感染者が確認され、市民の疲弊の度合いも強まっている。 習近平シージンピン 政権はそれでも、すでに限界が指摘されている「ゼロコロナ」政策を続ける構えだ。

 上海市西部のアパートでは最近、建物の出入り口が突然フェンスでふさがれた。棟内で陽性者3人が見つかったためで、住民が外出できないように政府担当者が設置した。「まるで動物のような扱い」(43歳の女性飲食店経営者)と受け止められている。市内では有刺鉄線の電気柵を玄関のドアの前に張り巡らせ、住民を閉じ込めるケースもある。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20220428-OYT1T50338/