「沈没しよるけん、今までありがとうね」 知床観光船から妻に電話

 北海道・知床半島沖で乗員乗客26人を乗せた観光船「KAZU T(カズ ワン)」が浸水した事故で、安否が分かっていない佐賀県有田町の70代男性が事故のあった23日午後、妻に「船が沈没しよるけん、今までありがとうね」と電話をしていた。男性は息子と製材所を経営し、かつては商工会の中心的存在だった。家族思いで知られ、親族らは「怖かっただろうに、あの人らしい」と涙を流した。

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