全身茶色の古めかしい車両は「現役」…94年前に製造、原爆投下時は修理中で戦禍逃れる

 熊本電気鉄道北熊本駅に併設する車両基地には、全身茶色の古めかしい車両が停車している。一見すると、展示車両のようだが、今も「現役」だ。

 1928年(昭和3年)製造の「モハ71」。広島県のJR可部線の区間を走っていた。45年8月6日、広島に原爆が投じられた際には、山口県下関市の工場で検査・修理中だったため、戦禍を逃れた。
 車両は54年頃に国鉄から譲り受け、熊本電鉄にやってきた。81年頃に営業運転は終えたが、基地内で検査・修理中の車両を動かす際の動力として活躍している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6442b4a9487e3875a457ee13fb4a8bc406b4973b