イギリス政府は到着する不法移民の一部をアフリカ・ルワンダに送る方針を発表しました。

イギリス ジョンソン首相
「イギリスに不法に入国する人はルワンダに移送される可能性があります」

イギリス政府が計画している新たな制度は、ドーバー海峡をゴムボートなどで渡ってきたり、トレーラーに隠れて入国したりする不法移民について、その一部をルワンダに移送するというものです。主に独身男性が対象で、移送された移民はルワンダで難民申請を行い、認められればルワンダでの居住権が得られます。

これに関連して、イギリス政府はルワンダ政府に対して1億2000万ポンドおよそ197億円の経済支援を行います。

イギリスでは、ドーバー海峡を小さなボートで渡ってくる不法移民が後を絶たず、途中で溺死するケースも報告されています。

ジョンソン首相はルワンダへの移送計画について、「不法移民斡旋業者のビジネスモデルを破壊することで人々の命を守る」などとしています。しかし、EU離脱のプラス面として「国境管理の主権を取り戻したこと」を挙げて来たジョンソン首相だけに、来月の統一地方選挙も見据えて政治的にも強い措置に出る必要に迫られていたと言えます。

野党や難民支援団体などからは「これでイギリスを目指す移民が減るかどうかは疑問」「非人道的」といった批判が相次いでいます。

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