女性の”お尻”に対する、卑劣な執着心が、犯行を引き起こしたと言える。
発表によると、会社員の千葉貴之容疑者 (41)は、3月19日夜、帰宅途中に、自宅から近い都営大江戸線若松河田駅(東京・新宿区)の構内にいた。
そして、たまたま被害者の女性(20代)を見かけたそうだ。

その時の心境を千葉容疑者は「お尻を見ていたらムラムラして・・・」と供述している。女性が到着した電車に乗ると、千葉容疑者も、とっさに同じ車両に乗り込んだ。
ここから千葉容疑者の「尾行」が始まる。
”10キロ”尾行 そして犯行に捜査中のため詳細は明らかになっていないが、女性は、複数の路線を乗り継いで、足立区の東武鉄道西新井駅で下車した。
新宿区から足立区へ。直線距離ならばおよそ10キロ。
この間、ずっと「尾行」を続けていた千葉容疑者は、女性の後を追うように、西新井駅で電車を降りた。

そして、街中を歩き始めた女性が、裏路地に入ったところで襲いかかったという。
時刻は午後8時ごろ。千葉容疑者は、背後から近づくと、女性のお尻を数回、両手でつかみ、そのまま逃走。
襲われた衝撃で転倒した女性は、全治2週間のケガをした。

押収スマホから”アップ”の「お尻」画像
女性からの110番通報を受け、警視庁西新井署が捜査に着手。
駅の構内や電車の中には、至るところに、防犯カメラが設置されている。
千葉容疑者の関与が浮上するには、さほど時間がかからなかった。

事件から21日後の今月9日、千葉容疑者は逮捕された。
所持品のスマホからは、犯行直前に、被害女性のお尻を盗撮した画像が見つかったという。しかも、お尻を”アップ”で撮った画像が数枚も。

西新井署の調べに対して千葉容疑者は「お尻を見ていたらムラムラして、そのままついて行って、お尻を触ったら、女性が転びました」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、強制わいせつ致傷。
このままの罪名で起訴されたら、裁判員対象事件として、法廷で審理されることになる。

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