・前作ルックバックの姉妹篇だが、漫画を映画に置き換えたり突発的な事故死を物語の推進力に用いていたりと、長尺で読む分にはマンネリ感が否めない
・総じて前作の感動が矮小化されてみえる程の珍作っぷりである
・コマ割りの画角までを含む徹底されたメタ構造は「実はこれ、作中劇でした〜w」のネタバラシ手法の繰り返しなため、作者自身が照れ隠しや言い訳に終始しているような印象を受ける
・結果、キャラクターたちに感情移入させた先にある感動が、「構造のみを優先させる」話の卓袱台返しによって毎回台無しになっている
・そして間の抜けたラストカット、冒頭の珍作自主映画を読者に追体験させるのには確かに成功しているが、果たしてそれで良いのか?
・「話の展開や、ドンデン返しが凄い!」だけでキャラクターは文字通りの泥人形である、ルックバックの時のような感動はない