https://news.yahoo.co.jp/articles/af228f76b9cac4a6794b5acb36a82c24562ff2ba

京都市保健所は、市内の子育て支援施設で、ニラと間違えてスイセン類の植物を食べ、子ども12人が食中毒になったと発表しました。

 7日、京都市保健所に子育て支援施設から「給食を食べた園児が嘔吐した」と連絡がありました。

 施設では昼食に「ニラのしょうゆ漬け」を出しましたが、それを食べた子ども・職員計77人のうち、4〜6歳の12人が嘔吐・発熱の症状を訴えていました。

 保健所が残っていた料理を調べたところ、使われていた植物はニラではなく、スイセン類だったことが判明。

 症状や食事の提供状況から、この給食が原因の食中毒と判断しました。

 保健所によりますと、この植物は施設内で栽培されたもので、職員は「数年前に知人からニラだと言われて譲り受けた」「以前に大人が食べたが、異常はなかった」と説明しているということです。

 12人は11日時点で、全員が回復しています。

 ニラとスイセン類の取り違えによる食中毒は、京都市内では2018年に1件、全国では2012年以降62件発生していて、厚生労働省などが注意を呼びかけています。

 スイセン類は葉がニラ、球根がタマネギによく似ていますが、すべての部位にヒガンバナアルカロイドという有毒成分が含まれています。