■美容にも効く?性行為の健康効果

 それだけではない。上記のランダム比較試験の結果によると、
女性との性行為を毎週3回以上行っているグループでは、全く行っていないグループに比べて、皮膚の炎症やニキビといった肌トラブルが有意に少なかった。
さらに、前向きコホート研究でも、糖尿病や冠動脈疾患、脳血管疾患の罹患率までが大幅に小さくなったという。

 言い換えると、性行為をしていないグループでは、肌のトラブルが多くなり、重病にもなりやすかったというわけだ。

 前述の総合診療内科医は、「セックスをすることで、種々の性ホルモンや幸せホルモンが分泌され、若々しさが保たれる。若く正常な状態に近づくということは、病気のリスクが減るということも矛盾しない」と分析する。