まだガキの頃だったんやが、ジジイがプーさんの折りたたみ椅子を取ろうとしてて、何円使ってたが知らんがちょこちょこ動かしてあと一回やれば落ちるってとこで両替に行ったんや。それを見てて、ワイは椅子なんぞいらなかったんやが、ワイにもとれそうやなと思って一回やったらとれてしまったんや。そん時、椅子をそのまま放置してどっか行けば良かったなと後悔してるんやが、ワイはジジイが戻ってくるの怖くなって、椅子を取ってすぐ違う台の後ろに隠れたんや。そんでジジイが両替から戻ってきて、椅子がなくなってるのを見てるとこを台の後ろから見てて、椅子を渡しに行こうか迷ってたんやがジジイがどっか行ったんや。そん時ジジイどんな気持ちだったのかなってのと哀愁漂う背中が忘れられないで悔恨の念に苛まれてる。