大都市でボラが同時大量死 偶然の一致?新月のミステリー
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec9a4de97af5078121ce9f544971b672d8b8b189

大阪市内を流れる平野川で3月7日、千匹以上のボラが死んでいるのが見つかった。翌8日にかけて複数の場所で確認された死骸は実に計7千匹超。大阪府によると、水質に問題はなく、これほどの大量死は前例がないという。くしくも、7日には約400キロ離れた東京都大田区の川でもボラの大量死が確認された。新月の時期に東西の大都市で同時発生したミステリーに、専門家も頭をひねっている。

■大阪、東京で同じ日に

発端は3月7日午前9時ごろ。大阪市東成区玉津の平野川で「大量の魚が死んでいる」と近隣住民から通報があった。府職員が確認したところ、その数は計約1200匹。川の水から有害物質は検出されず、水素イオン指数(pH)も中性。水中の酸素濃度も正常値の範囲内だった。

翌8日には同じ平野川でさらに約2千匹、同市内を東西に流れる第二寝屋川でも5カ所で約4300匹の死骸が見つかり、7〜8日の2日間で回収された魚は計約7500匹に上った。

府環境管理室によると、ボラの成魚は体長30センチ以上になるが、回収された魚はほぼ全て体長20センチ以下の小ぶりのボラだった。水質や魚体を検査した結果、有害物質が原因とは考えにくいが、明確な死因は不明という。担当者は「数千匹単位でボラが死ぬなんて、聞いたことがない」と驚く。

奇妙なことに、3月7日の午前中には東京都大田区の呑(のみ)川でも、約千匹の魚が死んでいるのを区職員が確認していた。大半がボラだが、こちらも川の水から毒物などは検出されなかった。

大阪と東京の川で、なぜ同時期に魚の大量死が発生したのか。