俺が恐怖の体験をした話
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それは、今年の四月のことだった……。
俺は、家でゴロゴロしながらテレビを見てたんだ。
その時、屋根裏から物音がした。
最初は特に気にしていなかったんだが、その音はだんだん大きくなっていってな。 さすがにおかしいと思い、屋根裏に行ってみたんだ。そしたらそこには、人形が置いてあった。しかもその人形は、明らかにおかしかったんだ。まず第一に、服も何も着ていない裸だったんだよ。そして、なぜか足がなかったんだ。それでいて首のところに紐のようなもので吊るされていた。 さすがに気味が悪くなったんで、母さんを呼んだんだ。そしたら母さんは「大丈夫よ」とだけ言って、そのまま台所へ行ってしまった。
それから何時間か経った時だ。俺はもう寝ようとしてベッドに入った。だが、眠れない。さっき見たあの人形のことばかり考えてしまって、なかなか寝付けなかった。そこで、ふと思ったんだ。あのまま放置していてよかったのか?もし何か起きていたらどうしよう……と。 そんなことを考えているうちに眠気が消えてしまって、結局朝まで寝れなかった。次の日になって、母さんにそのことを話してみたんだ。すると、こう言われた。
「あらそうなの?それなら、私が捨ててくるわね!」
そう言うなり、母さんはあの人形を持ってどこかへと出かけてしまった。 これで安心だと、思っていたんだ。だけど、夜になるとまた屋根裏から物音が聞こえてきた。今度は、布を切り裂くような音だった。
それから毎日のように、同じことが繰り返されていった。五日目くらいだろうか。ついに我慢の限界が来た俺は、屋根裏に行くことにしたんだ。 そこには何もなかった。ただ一つを除いては……。天井の板が一部外れていて、そこから白い手が覗いていたんだ。さらによく見てみると、その手にはナイフが握られていた。
「ひぃっ!?」
悲鳴をあげそうになったけどなんとか堪えて、急いでその場を離れた。それからしばらく経っても心臓の音は鳴り止まなくて、ずっと胸を押さえながら過ごした。 気のせいか2ch時代のオカ板で聞いた事ある気がするの そして、六日目のこと。いつもと同じように天井裏からの物音を聞いていた。すると突然、ガタンッ!という大きな音が響いた。驚いて飛び上がったほどだ。すぐに様子を見に行った。するとそこには、捨てたはずの人形がいた。しかも、俺を見下ろしていたんだ。その顔は笑っているように見えた。 怖くなった俺は、家を飛び出して、友達の家に行った。
そしたら、親が出張から帰ってくるまで泊めてもらうことになった。その日の夜は、全然眠れなかった。
翌日になり、昨日の話を友達にした。友達は、少し考えた後こういった。
「もしかしたら、俺の親がなんか知ってるかもしれん。ちょっと待ってろ」 しばらくして戻ってきて、こんなことを言ってきた。
「お前の話を聞く限りじゃ、多分その人形は呪いの類だろうな」
「まじない?」
「ああ。この世の中には、人知れずそういったものが存在してるらしいぜ。まぁ、信じないやつが大半だから、都市伝説扱いされてるが……」
「そうなのか……」
「とりあえず、その人形持ってお祓いに行ってこい。きっと楽になるぞ」 「また屋根裏に入るのは嫌だよ。」
「大丈夫だ。俺も一緒に人形探すからよ」
こうして、俺たちは人形を探すことに決まった。
それからというもの、毎日のように二人で屋根裏に入っていった。でも、一向に見つからない。 「どこにいるんだよぉー!!」
「落ち着けって。焦っても見つかるわけじゃないだろ」
「だってよぅ……え…?」
「なんだよ?」
「お前…うしろ…後ろ……」
振り返るとそこにいたのは、首のない人形だった。 「ぎゃぁぁぁぁ!!!!」
「きゃぁぁぁぁ!!!!」
二人揃って大声をあげて逃げ出そうとしたんだけど、なぜか足が動かない。必死にもがくが、それでも足は全く動かなかった。やがてゆっくりと近づいてきて、俺たちの前に立った。 「なんで……動けねぇんだよ……ちくしょう……!」
「ひっ……こっちくんな……!」
そんなことを言っているうちに、目の前にまで来てしまった。もうだめだと思ったが、その瞬間足が動くようになった。それと同時に人形は動きを止めて、そのままどこかへ行こうとした。 面白いかどうかは別としてこういうスレ久しぶりで良いな だけど、友達が人形を掴んだ!
「おい、このままお寺に行くぞ!早くしないと、あいつに殺されちまう!」
「わかった!」
俺たちはそのまま走って、近くの神社へと向かった。
「お坊さん、今すぐこの人形を除霊してください!お願いします!」 「わかりました。ではこちらへどうぞ」
俺と友達は別室に通され、そこで待機することになった。
それから数時間経ち、ようやく終わったらしく戻ってきた。
「終わりましたよ」
「ありがとうございます……それで、あの人形はどうなったんですか……?」「はい。実はあれは、あなた達に取り憑いていたんですよ。なので、あの場で燃やしてきました。もう心配ありませんよ。安心してくださいね」 「よかった……本当に良かったです……。あ、そうだ。お金とかはいくらですか?あと、お守りとかも欲しいんで……」「いえ、今回は無料で結構ですよ。その代わりと言ってはなんですが、ひとつだけ忠告をしておきます。これからは、絶対に一人で行動しないでくださいね。もし約束を破ったら、次は命を落としてしまうかもしれないので気をつけて下さいね」 「はい、分かりました。約束は絶対破りません」
「それならいいのです。それでは私はこれで失礼させていただきます。」
そう言って、帰って行った。
それからしばらくして、友達から電話がかかってきた。 「おう、お前無事だったのか!?あの後すぐに帰ったのか!?」『ああ、無事に帰れたよ。あの時は助かった。ありがとな』『そうか、そりゃよかった。ところでお前さ、何かあったのか?』
「何かって?」
『なんかさっきから、様子がおかしい気がしてさ。まぁ、大丈夫だと思うけど。じゃ、』 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています