「コロナ急増は韓国から輸入した衣類のせい」…中国がまたデタラメ主張

中国の上海や吉林省などで新型コロナウイルスの感染者が急増する中、現地の防疫当局がまたしてもコロナの感染源が韓国からの輸入衣類だと主張した。

 中国の人民日報が主管する「健康時報」は最近、現地防疫当局の発表を引用し、韓国の衣類が感染源となった可能性があると報じた。報道によると、遼寧省大連市当局が今月2日、韓国製の輸入衣類を販売する店の店員がオミクロン株に感染したと発表した。

 当局はさらに、店内にあった衣類と包装紙からウイルスが検出されたとして、コロナウイルスに汚染された輸入品によって店員が感染した可能性があると指摘した。

 江蘇省常熟市当局も、感染者1人のクローゼットにあった韓国製のTシャツからコロナウイルスの陽性反応が出たと説明した。

 こうした内容は、中国のポータルサイト「百度(バイドゥ)」などを通じて急速に拡散された。多数のネットユーザーがこのニュースを検索し「両地域の感染者と韓国からの輸入衣類が関連している可能性」というキーワードが検索ワードランキングの2位まで浮上した。

 中国が、海外からの輸入品を通じてウイルスが自国に流入したという「外部起源説」を主張するのは今回が初めてではない。

 先月も、北京商報、yuyuanネットワークなど現地メディアは「浙江省の感染者数人が、韓国の輸入衣類に触れていたことが確認された」と報じた。

 浙江省紹興市も、韓国からの輸入衣類の購入を控えるよう警告した。同市は先月初め、中国のSNS「WiChat(微信)」の公式アカウントで「韓国から輸入した衣類を購入した人は、コロナの検査を受けなければならない」と呼び掛けた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/245d93795e7a65c4d7be5d19923ea6a9589a7880