発達障害児「学級に2人」、衝撃結果が広げた大波紋

 「あの子は空気が読めない」「アスペルガーだから」――。

 そんな会話が聞かれるほど、今では身近となった発達障害。発達障害の存在を世の中に浸透させたのが、2002年に初めて行われた文部科学省の調査だ。発達障害の可能性のある子どもが6.3%いるという調査結果が、発達障害の認知度を上げるきっかけとなった。

しかし、教師が児童を点数評価する調査の実施には一部の教員や保護者の強い反発を招いた(詳細は連載第5回「発達障害児『学級に2人』、衝撃結果が広げた大波紋」)。なぜ調査は行われることになったのか。