起訴状や検察側の冒頭陳述などによると、男は女性宅前の通路からドアスコープに単眼鏡を取り付け、スマートフォンのカメラで動画を撮影。自分の好みの女性を探すため、別のマンションも巡ってのぞきを繰り返していたという。

 昨年12月に京都地裁で開かれた公判で、男は「多い時は週2回、仕事帰りにのぞいていた」と説明。女性は男と面識がなく、府警が捜査するまで被害に気づいていなかったという。

 男は今年1月、懲役2年、保護観察付き執行猶予4年(求刑・懲役2年)の有罪判決を言い渡された。男は取材に「簡単なのではまってしまった。被害者に申し訳ないことをした」と謝罪した。

なぜ見える?

 ドアスコープは、室内から訪問者の姿を確認するためのものだ。光の屈折を利用して広範囲が見られる魚眼レンズが使われ、外側からはほぼ見えない仕組みだ。

しかし、同じような構造の単眼鏡の接眼部をドアスコープにあてると光の屈折が相殺され、通常のガラスのように、外側から室内が見通せるようになるという。こうした手口はネット上で広く紹介され、警察幹部は「摘発は氷山の一角で、今後さらに被害が増える可能性がある」と語る。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220207-OYT1T50182/

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