米カジノ運営会社BALLY’S CORPORATION(以下、バリーズ)は30日、福岡市内にあるホテルオークラ福岡で記者会見し、同市でのIR(カジノを含む統合型リゾート施設)事業進出への意志を表明した。

 管轄行政がIR誘致に立候補していない中での民間組織先行のプロジェクトであり、実現するには、福岡県・市が同意し4月28日までに国に整備計画を提出することが必要なだけに、実現にはかなりの困難が伴うと思われる。
また、同じ九州内では既に長崎県がIR誘致に取り組んでおり、国への申請を来月に控えている状態だ。長崎IRへは、九州各県及び山口県の知事や地域の経済団体自治体が参加する「九州IR推進協議会」などが一致団結して取り組んでいる経緯もある。

 地元自治体の計画ではなく、民間企業自らプランを示して誘致を要請する異例の形で、各所から戸惑いの声があがっている。