私学の雄・早稲田大の女性准教授が、教え子の男子学生からセクハラで訴えられた。

早大院生の男性A氏(25)が25日、性交渉の強要を含むハラスメント行為があったとして、早大准教授のB女史と使用者の学校法人「早稲田大学」に対し、計750万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。

同地裁で開かれた記者会見に、A氏は留学先の米国からオンラインで参加。セクハラがあったとされる2017年当時は学部生で、B女史は指導教員だった。A氏は日本人の父親と米国人の母親を持つ、米国生まれの日本国籍だ。

訴状によると、B女史は17年3月、研究補助者だったA氏を国立台湾大学への出張に同行させて、宿泊先のホテルで複数回、性交渉を行った。さらに6月、7月、11月の海外の学会にもA氏を連れて行き、同室に宿泊させ、性的関係を持った。B女史は自身の都内の自宅や大学の研究室でも、A氏に肉体関係を強要。2人の関係は、少なくとも1〜2週に1回の頻度で、18年夏ごろまで続いたとされる。

A氏は、B女史に性的関係だけでなく、自分の子どもの学校の送迎や勉強の手伝い、夕食の用意までやらされていたと主張している。