https://news.yahoo.co.jp/articles/f0b6de9bdf6ead587215e0562084df872d3efde0?page=2
村上をよく知るチーム関係者は、「起用に口を出す立場ではありませんが、高津臣吾監督のようにブレずに4番で使い続ければ、必ずやチームが困っているときにガツンと打つはずです」と、こう続ける。

「今の村上はこれまでにない経験をしています。大谷の後ろを担うプレッシャーはハンパじゃありません。ただ、結果は出ていないものの、打撃フォームが崩れているわけではないし、練習でも打てている。ボールの待ち方などいろいろなことを考えすぎているのか、村上らしい思い切りのいい打撃があまり見られないのが心配。打席では迷いが見えるし、ベンチでも彼本来のニコニコして野球を楽しんだり、チームを鼓舞するために大きな声を出したりする姿が減っているように映る。不振の原因は精神的な部分にあるとみています」

■「降格ならかえって意気消沈する」

 ならば、村上の負担を減らす上でも、なおさら打順を下げるべきかと思いきや、この関係者は「それはむしろ逆効果です」と、こう話す。

「村上が若くして大成したのは、彼の体力や技術もさることながら、チームを勝たせたい、という責任感が強いからです。村上は入団3年目の20年から4番に定着。昨季はコロナ特例で1試合だけスタメンを外れましたが、それまで4番として歴代6位の360試合連続出場を達成。高津監督は『何があっても4番を外さない』と絶大な信頼を置き、また村上もそのことを意気に感じて、常にチームを勝たせる一打を打とうと奮起してきました。当然、その4番のプライドもあります。強化試合で6番になった時は相当ショックを受けていましたからね。ただでさえ打てずに精神的なダメージを負っている中、打順を落としてしまったらますます意気消沈するでしょう。WBCに限らず、シーズンにも悪影響を及ぼしかねません」