3割が返済延滞を経験 奨学金利用者らが猶予上限撤廃を提言
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国内学生の3割以上が利用している日本学生支援機構(JASSO)の奨学金について、借りた人の約3割が延滞を経験したことがあることが
9月21日、NPO法人や奨学金返済当事者などからなる民間団体「奨学金帳消しプロジェクト」の調査で分かった。

同団体は同日、文科省で会見。
「結婚や出産を諦めるなど、奨学金が若者の人生設計に大きな影響を与えていることが見えてきた」と述べ、救済措置の拡大や債務帳消しなどを提言した。
今後、団体に賛同する3万人以上の署名とともにJASSOや文科省などに提出する予定としている。

調査は大卒者の雇用が不安定化しており、奨学金を順調に返済できない人が増えていると考えられる中、返済中の人がどのような困難を抱えているかを明らかにしようと実施。
JASSOの貸与型奨学金を返済中、もしくは完済した人を対象に7月16日〜9月4日の期間、オンラインで行われ、2697人の有効回答が得られた。
調査対象者の年代は20代から30代が約8割を占める。