My World in My Liberary

Op.
とても大切な世界だそれは
とても広くて僕を豊かにしてくれる世界
彩りに溢れてこれだけが僕の世界だったらとどれだけ願った事か
他には何もいらなかった
友人も恋人も欲しくなかった
本があれば幸せだった
それだけで満たされた

A
知識があれば僕は無敵な気がした
誰にだって勝てると思ってた
僕が一番だって
だけど僕は愛されなかった

S
だけどねそれは逃げだったんだ
現実の世界から逃げ続けた
孤独を愛したのではなく孤独に逃げたんだ
気づいてしまった
現実の世界は本よりもっと広い
僕の脳では理解できない程に大きな世界だった

A
僕はいつも怒っていた
本の世界で手にした知識と僕の想い
それがいつだって大切な人から否定されたから
「何言ってんだ?お前」

S
そりゃ理解されないよ
皆は現実を生きている
仮想の世界には僕一人
満たされていた色鮮やかな友人達もいつしか泡となっていた
沢山の人が居て沢山の物があって沢山の知識がある僕の世界
それはただの文字の羅列に過ぎなかった