少女がおにいちゃん、という度に
警棒で殴るだけの仕事に就いた。
初めは抵抗があったが、金が貰えるならと10回、20回、生傷が癒えない間に30、40と皮膚がだんだん紫に変わって、血の気がない土色に変わっていき、摩擦による切り傷が120、130でつき始めた。「お゛に゛ぃ゛ち゛ゃ゛」と言おうとした瞬間に警棒の尖った先で振り抜いたら頬がちぎれたようで、痛みで叫び散らかし、「だ ず げ に ごな゛い゛あ゛い゛づ ぎ゛ら゛い゛」
と潰れた片目の少女がそうつぶやき、ようやく仕事が終わった。